予防薬が飲ませられない!投薬が難しい子と飼い主さんの負担を軽減。一度の注射で一年間有効なフィラリア予防薬「プロハート12」について。春の混雑時期も避けられます。

こんにちは!

今回は、フィラリア予防薬の話です。

一般的なフィラリア予防は月一回の飲み薬

フィラリア予防のお薬は、月一回の飲み薬が一般的です。最近は、各製薬会社がそれぞれ工夫しておやつタイプのものを様々出しています。

当院でもおやつタイプや、錠剤を用意していますが、好みが合わなくて食べなかったり、お薬を嫌がって飲まない子もいます。

そのような場合、予防が必要なことがわかっていながらも予防を諦めてしまったり、飲ませることが難しくて予防が中途半端になってしまうことがあります。

一度の注射で一年間予防効果が持続

フィラリア予防に関しては、まだまだ日本では感染があります。

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そこで、当院でも薬が飲めない子でも予防が行える注射用フィラリア予防薬「プロハート12」を導入いたしました。

このお薬は、一度の注射でフィラリアの予防効果が、一年間持続します。そのため、投薬困難なワンちゃんの薬を飲ませる負担をなくすことができます。

一年間効果が持続する仕組みは、注射液の中に溶けている小さな脂の球の中に薬効成分が閉じ込めてあり、それが少しずつ溶け出して一年間予防効果を持続します。

海外では、十年以上使用されており安全性も確かめられている薬です。日本では、ここ三年ほどで広がってきました。

飲み薬で今まで問題なかった子や月一度おやつ代わりに食べるのを楽しみにしている子はあえて変える必要がないと思いますが、以下のメリットにあてはまる子は、検討いただいても良いかと思います。

プロハート12のメリット

・投薬が難しい子でも予防が確実

・通年予防(12ヶ月の予防)が一度の注射で行える

・飲ませ忘れがなくなる

・2、3月に打てるので混雑時期を避けられる

また、打つことができないあるいは推奨されない子もいます。

プロハート12のデメリット

・体重の変動する成長期の子には打てない

・あまり高齢な子も避けた方が良い

・1シーズン予防(7ヶ月)より費用がかかる

・注射薬の副反応が心配な子は避けたほうが良い

・ワクチン接種と間隔を空けたほうが良い

・てんかん発作持ちの子も避けたほうが良い

注射前には、フィラリアの検査が必要です。料金はだいたい通常予防薬の9ヶ月分を目安にしてください。(体重によってはそれよりも少し安くなります)

当院での今年の注射期間は2月と3月です

今年は、2月、3月に注射期間を設けています。在庫がなくなり次第終了となりますのでご希望の方はお早めにお越しください。また、柴を含む日本犬(日本犬系の雑種含む)も当院では注射を推奨しておりません。

ご不明点などはお気軽にお問い合わせください。

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大阪府茨木市もみじ動物病院

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